教習所の話
公安委員会指定とは? 指導員資格って? 学校の現状と未来の役割など
いろいろな角度から見た自動車学校(教習所)についてのお話です。
安心してご入校いただくために
時々、お客様から「合宿免許に申し込みをしたいが教習料金が安い上に食事と交通費も付いて、卒業も早いのは何か訳があるのでしょうか?」また「合宿免許は技能と学科の授業が通学で取るより少ないのですか?」と言った質問をいただきます。全国の指定自動車学校(教習所)では、指導用のカリキュラムは、公安委員会により全校統一されています。ただし、各お客様の個性なども考慮して指導いたしますので、指導員によっては多少教え方が違っているように感じられる場合もあるようです。
AT免許とMT免許
「合宿で普通自動車MT免許が取りたい。でも合宿に行ける日数が限られている」と言われるお客様の場合ですが、合宿では9割近くの方が最短日数で卒業されています。でも何かの場合に備えて予備日をもうける事が必要で、日数に余裕のない方は合宿での取得は難しくなります。特にMT車の操作は多少複雑なため延長になる場合もあります。日数に余裕のない方は、操作が簡単なAT免許から取得される事をおすすめします。もし将来MT免許が必要になれば、近くの自動車学校(教習所)で4時限(1時限50分)の教習と所内で実施する簡単な技能審査に合格すればMT免許に変更できます。なお現状はAT免許が主流になっています。
運転免許証の発行(通学も同じ)
自動車学校(教習所)で卒業時に運転免許証が発行されると思っている方がいらっしゃいます。技能試験免除の卒業証明書は発行いたしますが、免許証の交付(発行)に関しては、住民票のある運転免許試験場に卒業証明書を提出し、目の検査などの適性検査と学科試験を受けていただき合格した方に限り、運転免許証が即日交付されています。
転校でも継続できる
指導カリキュラムが統一されていますので、もし、教習の途中で別の学校に転校しなければならない場合は、先の学校から履修証明書をいただき、転校先の学校に提出していただければ引き続き教習はできます。ただし、入学から卒業までには教習期限がありますので、注意が必要です。尚、転校先の学校では再度入学金などの費用も必要となるので、転校は避けていただきたいです。
自動車学校の指導員資格
公安委員会の指定自動車学校(教習所)で働く指導員の資格要件ですが、大きく分けて指導員と検定員の2つの免許があり、指導員免許では技能教習と学科教習の指導ができます。検定員免許では、技能検定(試験)も行えます。ただし、二輪・普通・大型・二種など各車種別に試験があるので、それぞれの資格を取得しなければなりません。
資格を取得した後にも公安委員会から年間に多くの講習時間が課されています。その目的は、道路交通法の改正点などの把握と指導員としての資質の向上を図るためです。
公安委員会指定の意義
自動車学校(教習所)のことで一般的には余り知られていない事柄について触れてみたいと思います。まずは公安委員会指定の学校と、指定を受けていない学校があることについては、余り理解されていないと思いますので、少しお話させていただきます。公安委員会の指定がない学校の場合は、仮免許証および技能試験免除の卒業証明書は発行できません。単に自動車の練習場と言えます。これに対して公安委員会から指定を受けている学校の場合には、運営基準・物的基準・人的基準の3つの厳格なる指定基準を満たした上に、試験場での高い技能合格率などの要件も満たさないと公安委員会の指定は受けられないのです。当然ですが指定取得後も、常に上記3つの基準を遵守しなければ指定は取り消される場合があります。そのため、指定基準を満たしているか時々検査もあり、年に一度は総合監査も受けなければなりません。
合宿免許ワールドではすべて公安委員会指定の自動車教習所と提携しております
自動車学校の現状
日本の若い方達の間では、運転免許証を早い時期から取りたいと思っている方が減っているようです。住まれている場所にもよりますが、昔と違って交通アクセスが良くなったために、余り車を必要としないのかもしれません。ただし、地方にお住まいの方は、車が必要ですので結構早くから免許は取られるようです。
お客様の接遇
現在の日本は少子高齢化が一段と進み、免許取得人口が減る一方の中で、自動車学校の経営も年々難しくなっているようです。特に地方の自動車学校(教習所)では地域住民の少子化が一段と進んでいるため、合宿の受け入れをされている学校が多くあります。春と夏のシーズン以外は、お客様が少ないのが現実で、一人でも多く方に合宿でご入校していただくために、合宿料金は格安に設定し、お客様の接遇に関しては全員で改善と改革に取り組んでいるのが感じ取れます。
思いやり・マナーも教習所で
日本は外国と比べますと比較的交通マナーは良いと言われています。警察による取締の影響もありますが、運転免許証を取得する場合、一般的には自動車学校(教習所)に入校されて、運転の技術だけでなく交通マナーなども含めた一定の学習基準を修得して卒業されていきます。そのような制度の結果が反映されているのかと思います。
高度成長時代における自動車学校
日本の経済が飛躍的に伸びた戦後の経済成長時代を顧みても特に自動車産業の躍進は世界に誇れるほど素晴らしいものですが、その躍進の陰には自動車学校の存在も大きく寄与していたと考えます。
運転免許と自動車技術
日本では、各自動車メーカーも安全性を追求し、特に自動運転装置を備えた車の開発が進んでいます。もし、国内で走行する車両全てが自動運転装置を備える時代になれば、それに伴い免許制度の改正も検討があるかもしれません。ただし、運転が全て機械任せになるには、それなりの改善と安全実績を有するもので、時間を要する可能性が高いと考えます。
自動車学校と高齢者講習
現在、高齢者講習を受けられている方は、ほぼ全て自動車学校で受講されているのが現状です。自動車学校以外で高齢者講習(認知症テスト・技能練習も含む)が出来る所は、他にはありません。以上の事を考えましても自動車学校(教習所)は、必要不可欠なもので、これからも社会および地域に貢献していくものと思われます。
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