運転免許について
運転免許の区分と種類
自動車免許
自動車の運転免許は正式には14種類あります。大きなカテゴリとしては第一種、第二種の運転免許という風に2種類ありますが、普通自動車に乗るために必要な免許は正式名称「普通自動車第一種運転免許」という名称です。
普通自動車免許や、運転免許と一般的に会話の中で出てくるものは、たいていの場合この普通自動車第一種運転免許のことを指しています。
ATとMT
普通自動車がマイカーとして一家に一台と言われていた昭和30年ごろから、もともと自動車は速度を上げていくとき、変速機(ギア)という機構によってエンジンからの動力伝達を手動でクラッチという仕組みで切り離し、最初は速度が遅く力は強い小さな歯車の状態から、少しずつ大きな歯車に切り替えて、速度を上げていく操作方法が主流でした。このような操作方法で動かす自動車をMT(マニュアルトランスミッション)といいます。その後自動で速度を切り替えてくれる自動車が登場してきました。自動で変速し、走行する自動車をAT(オートマチックトランスミッション)といいます。
最近は、AT車の割合が増えており、一部のスポーツカーや車両を除きAT車両は非常に多くなっています。
MT免許とAT限定免許
MTと、ATはもちろん修得の個人差はありますが、最低でも下記の時限数の教習がルールとなっています。
MT 学科教習:26時限 技能教習:34時限
AT 学科教習:26時限 技能教習31時限
最近の免許取得動向
通常、通学で教習所に通う場合は、教習所の混み具合にもよりますが、自分の都合さえ合えば1ヶ月もあると、仮免まではとれるだろうと考えられます。ただ混み具合によっては、空き時間を利用して、週に2回のペースで通うとすると、例えばMTの場合学科と技能教習だけででも60時限あるわけですから、3ヶ月ぐらいかかる方もいます。高校生の方は夏休みを利用するなどで取得する方、大学受験の方は勉強に費やすため大学1年生の夏休みで免許を取られる方もいます。合宿免許は、修得能力によりますがATが最短13日前後、MTが最短15日前後で取得可能です。ご自分の貴重な時間を節約したい方にもうってつけで、そういう方には合宿免許がおすすめです。
費用について
自動車教習所または、個人の修得能力にもよりますが、費用は20万~30万円ほどかかります。合宿免許になると集中して免許も取れる上、宿泊施設もついて、さらに安価になることが多く、軍配は合宿免許に上がるように思います。
時間がゆるされるのであれば、2週間ほど集中して合宿免許に参加するのが、費用的にも基幹的にもお薦めです。
無免許運転の禁止
歩行者や、生活者と共存している現代の交通事情において、交通事故や暴走行為など、自分のみならず、周囲にも多大な迷惑をかけることへの細心の注意が必要となります。そのようなことが起こらないようにしっかりと学科を学習し、技能を学び規定の水準に達した人でなければ運転してはいけないということが必要になります。その水準に達し、運転することを許可された証明が運転免許証です。従いまして運転免許が無く自動車を運転することは、非常に厳しい罰則が与えられることになります。
ここでは、免許の更新を忘れていた、いったん免許を取得していたにもかかわらず、交通違反で停止になったなど、いろいろな状況を紹介しています。
<予備知識>
ちなみに、行政側では交通違反の罰則点数は加点方式で累積されていきます。その罰則点数によりドライバー側で0点から減点されていくという考え方です。行政側(警察側)から交通違反の罰則点数が6点と言われた場合、ドライバー側は0点からですので-6点ということになります。(罰則点数制度は昭和44年10月から)
純無免
一度も運転免許証の交付を受けていないのに自動車を運転することです。
取消無免
交通違反等で免許の取り消し処分を受けている状態です。
停止中無免
免許の停止処分を受けている最中に自動車を運転することです。停止処分に加え無免許の罰則点数がプラスされます。
免許外運転
運転免許は取得しているが、運転しようとする車両の種類に応じた免許を受けていないにもかかわらず運転することです。
完全に免許を持っていないものから、免許を持っているのに、その免許の限定条件を超えて運転することで処分され、無免許として扱われてしまうものまでいろいろとあります。思い当たる違反がある方は、ご自分の欠格期間等の状況をしっかりと把握しておきましょう。
免許取得時、または取得後も、自分の取得した免許でどのような車両の運転が許可されたのかはしっかり把握しておきましょう。
自動車の種類
自動車の種類にもいろいろあり、「道路運送車両法」という法律でしっかりと分類されています。
【道路運送車両法】
種類 | 自動車 | 原動機付自転車 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
普通自動車 | 小型自動車 | 軽自動車 | 大型特殊自動車 | 小型特殊自動車 | 第1種原動機付自転車 | 第2種原動機付自転車 | |||||||
農耕作業用 | 荷役運搬・土木建設作業用 | ||||||||||||
代表的な自動車 | バス トラック 乗用車 |
小型トラック 小型乗用車 |
三輸トラック | 大型オートバイ | 軽トラック 軽乗用車 |
オートバイ | ロードローラー ブルドーザー |
農耕用トラクター(注)1 | フォークリフト ショベルローダー(注)2 |
ミニバイク | バイク | ||
構造 | 車輪数 | 4以上 | 4以上 | 3 | 2 | 3以上 | 2 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 2 | |
大きさ(m) | 長さ 幅 高さ |
四輪以上の小型自動車より大きいもの | 4.7以下 1.7以下 2.0以下 |
三輸の軽自動車より大きいもの | 二輸の軽自動車より大きいもの | 3.4以下 1.48以下 2.0以下 |
2.5以下 1.3以下 2.0以下 |
制限なし | 制限なし | 4.7以下 1.7以下 2.8以下 |
2.5以下 1.3以下 2.0以下 |
2.5以下 1.3以下 2.0以下 |
|
エンジンの総排気量(cc) | 同上 | 660をこえ2,000以下(注)3 | 660をこえる | 250をこえる | 660以下 | 125をこえ250以下 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 50以下 | 50をこえ125以下 | ||
検査 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | × | × | × | ||
登録 | ○ | ○ | ○ | × | × | × | ○ | × | × | × | × | ||
届出 | × | × | × | × | × | ○ | × | ×(注)4 | ×(注)4 | ×(注)4 | ×(注)4 | ||
強制保険 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
- 最高速度35km/h未満のものに限る
- 最高速度15km/h以下のものに限る
- 軽油、天然ガスを燃料とする自動車については、総排気量の基準の適用はない
- 原動機付自転車等については、道路運送車両法上の届出義務はないが、条例により市区町村へ届出て、ナンバープレート(標識番号標)をつけることになっている
(出展:一般財団法人 自動車検査登録情報協会)
https://www.airia.or.jp/info/system/02.html
【道路交通法】
種 類 |
自動車 | 原動機付 自転車 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大型自動車 | 中型自動車 | 普通自動車 | 大型自動 二輪車 |
普通自動 二輪車 |
大型特殊 自動車 |
小型特殊 自動車 |
||
構 造 ・ そ の 他 |
車両総重量 11トン以上、 最大積載量 6.5トン以上 または 乗車定員 30 人以上の自動車 |
車両総重量 5トン以上 11トン未満、 最大積載量 3トン以上 6.5トン未満 または乗車定員11 人以上 30 人未満の自動車 |
他のいずれにも該当しない自動車 |
総排気量 400ccをこえる二輪の自動車 |
総排気量 50ccをこえ 400cc以下の二輪の自動車 |
小型特殊自動車の規格をこえるもの | 長さ 4.7m以下 幅 1.7m以下 高さ 2.0m以下 総排気量 1,500cc 以下 最高速度 15 キロ以下 (注) |
二輪のもの及び総理大臣が指定する三輪以上のもの(車室がなくかつ輪距50cm以下 及び側面が開放されている車室を備え、かつ輪距50cm 以下)50cc以下 その他のもの 20cc以下 |
(注)ヘッドガード等を備えた自動
車でヘッドガード等を除いた部分の高さが2.0m以下のものについては、2.8m以下。
(出展:一般財団法人 自動車検査登録情報協会)
https://www.airia.or.jp/info/system/02.html
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